不定期で書いているsdQuattroの○○daysシリーズ。
最初に買ったときの記事から、もう1000日以上の日が過ぎてしまいました。
使い方や付き合い方はさほど変わってはいないけれど、レンズ構成やちょっとした設定などが変わってきていますので、備忘録的に、書いていきたいと思います。
レンズ
ぼくはオールドレンズを使うことの多い人間なのですが、最初のころからレンズ構成が変わってきています。
・planar 50mm f1.4
一番最近買った、フルサイズ用のレンズ。そして、常用している中でも一番広角なレンズです。
と言っても、50mm。sdQuattroはAPS-Cなので換算75mmで中望遠。
発売としても、持っている中で一番新しいので、現代的な描写な印象。でも、色味や開放でのボケの感じは、撮っているとどことなく35mmフィルムのような気分になってきます。
また、軽いので持ち出しやすい。MFでの使用ですが、ピントリングも軽いので、子供もとりやすいです。
・mamiya sekor c 80mm f1.9
一番使用頻度の高いレンズ。
中判フィルムカメラ用のレンズをAPS-Cで使うのはどうなんだ、という意見もありますが笑、とても好みの描写。
最初の50mmと比べると、大きくて重いんですが、まあ、使ってしまう。
・f planar 110mm f2
これも中判フィルムカメラのレンズ。
そしてmamiyaの80mmよりもまた一回り大きく、重い。。
けど、ボケとか、空気感とか、とてもとても好き。
重いし、ピントが薄いから大変だけれど笑
WB
あと、最近の使い方だと、定期的にWBを変えながら jpegで撮る、というものがある。
基本的にぼくは、撮影体験を含めた写真がとてもとても大好きで、RAWで追い込む、という作業よりも、如何に、撮影の中で好みに持っていけるか、ということを大切に、sdQuattroを使っています。
なので、ちょっと撮って、違うな、と思ったら、WBやカラーモードの設定を変えていきます。
自分の感覚だけど、光と相談している気分。
ちょっと前は、青めにするのが好みだったけど、この時期は、もう少し、青と赤の中間にWBを寄せたり、カラーモードLANDの彩度とコントラストを意図的に下げたりしてます。
またちょっと光が変化する時期な気がしているので、また変わっていくのでしょう。
空間的
sdQuattroというか、foveonセンサーの好きなところとして、空間的に写る、という点があります。
と言っても、とても主観的なので、否定もあるかもしれませんが。
いまは使ってないのでなんとも言えないのだけれど、べイヤーセンサーって、なんとなく絵画的な印象なんです。中判デジタルも、超高精細の絵画、という印象。
昔、西洋美術館で古い肖像画を見たことがあるのですが、とても大きな号で、細密に描かれているので、完全に平面なのに高ピクセルで、3Dのように感じたことがある。中判デジタルベイヤーの立体感て、そういう感じなのかも。
でも、foveonセンサーは、それともやっぱり違っていて、うまく言えないけど、空間的。ツイッターなどのSNSにあがっている写真でも、おっ!と思う自分がいる。
やっぱり空間を感じるようなその中にいる錯覚のような写真に心惹かれてしまう。
あと、これも持っていないので恐縮ですが、同じSIGMAのfpは、同じような空間性を感じる。ずっとfoveonをやっている経験値と言うか、チューニングや、レンズの良さもあるのだろうなあ、とも。
身体の拡張感
こう書くと大げさなのですが、このsdQuattroを使っていて、一番楽しいのは、この部分。
よくあがるsdQuattroのレビューで、使いづらいというものがあがります。
大きい
AF遅い
等々
まあ、それは事実なのですが、その分、こちらの力が試されます。
MFの速さや露出、先にあげたような色味、被写体を探す感覚など、こちらが考えたり動かしたりすることが多いです。
それは不便とも言えるけれど、とても能動的に写真を撮っている感覚になります。機械に使わされているのではなく、機械と一緒に写真を撮っている感覚。
そこで出てくる写真は目で見たとき以上の感動を与えてくれることもあります。
そんなときに、自分の眼や脳がsdQuattroによって拡張したような気分にもなります。
これが楽しい。
不便が実は楽しいのです。
そんなこんなで、やっぱり楽しいsdQuattroとの日々。これからも一緒に素敵を更新していきたいです。
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